わら焼きと喘息

院長の実家は北海道です。大学に入って内地(道民は本州以南をこう呼びます)に引っ越すまで、田んぼというものを見たことがありませんでした。

地平線まで広がる牧草地、などは学校の遠足で行ったりしましたが、田んぼは道央より先の遠い世界のモノと思っていました。地元テレビのニュースで「田植えが始まりました」といわれても、リアリティがなかったものです。

大学に入ってから部活の遠征で、「特急いなほ」に乗ってでかけた秋の田んぼの美しさ。

刈り取り間際の実った穂が、電車が通るとサワサワと揺れるようで、ほんとにナウシカの一場面のようでした。感動しました。「秋田県」と命名した昔の人の気持がわかる気がしました。

ただ、医者になってからは、田んぼの恵みではない面に出会うことになりました。

刈り取ったあとの田んぼで稲わらを燃やすのですよね。わらを燃やして灰に変えて、翌年の実りのために土壌改良をするためと聞きました。わらは分解しにくいので、燃やしたほうがよいそうです。虫の害を防ぐ効果もあるんだとか。

ただ、「息が苦しい」という方が秋には増えます。診察すると喘息発作だったりします。朝晩の冷え込みなどによる影響もあるでしょうし、煙の公害だとか一方的に決めつける気持ちはありませんが、やはり秋口は気管支喘息の患者さんには厳しい時期かと思います。




当院は早朝夜間(日中はお休みです。月曜日のみ午前中診療)に営業しております。
「症状が気になるけれど、救急車を呼ぶほどでもない」
「病院にかかっておきたいが、名取市の休日夜間診療所に行こうか、どうしようか」
とお悩みでしたら、仕事の後や学校の前などにご利用いただければと思います。

症状があって苦しいのにお待たせするのも忍びないので、受診についてはまずはお電話でご相談ください。電話 022-765-0783

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